初めての石

石好きの友人の影響で私も石が欲しくなってきた。
石ってのはラピスラズリとかトルマリン?(そんなのないっけか。)そんなような名前がついてるやつ。

石って世界に同じものは無いんだよ。
だからすごく力があるものなんだよ。

お、おうっ。そういうの欲しい。
これだ!という出会いが欲しい。

友人が通っている石屋さんにお供させてもらおうかしら。
そこでは好きな石を選んで好きなアクセサリーに加工してくれるそうだ。

そんな話が数ヶ月前で石に対する所有欲が小さくなってきた頃に出逢ってしまった。

ビビビッとくる石に。
はい。
石です。
石ころです。
石ころのピアス。

これは川井有紗さんという作家さんの作品。
自然の中にあるものをアクセサリーに仕立てていらっしゃる作家さん。

『彼女はいつも世界のうつくしさを見せてくれます。

道端の小石、木の実や漂着物、名前をつけられたもの、そうじゃないもの。
全てが湛えているそのままのうつくしさを私たちに届けてくれる。
彼女の作品と共に生きている世界のうつくしさに気づかされます。』
ってこのパンフレットに書いてあった。

「この石はすごく綺麗な川で見つけたの。ほら、この川。すっごく綺麗でしょう。」

有紗さんは携帯電話で撮った写真を見せてくれた。

無数の石の中から彼女に選ばれたひとつの石がここにある。

ピンクの石は何なんですか?の私の問いかけに

「うーん、名前はわからない。石の名前とかに興味がないんだ。」

と笑いながら言った。

彼女はただうつくしいと感じたものを手にしているだけなんだな。

だからいいんだな。
余計な邪気がなくて。

彼女の作るアクセサリーは本当にどれも美しくて選ぶのに苦労した。

だから彼女に選んでもらった。
そしたら最初に自分が手に取ったものだった。

もう片方の小さなピアスは大豆でできている。

小さな粒に大きなエネルギーを蓄えている大豆が私の耳を飾る。

飾るというよりこれは御守りなんだ。
だって彼女からこんなメッセージを頂いたんだもの。

別れ際にハグしてくれた。
鼻血出そう。

美しいものを生み出す人は当たり前のように美しい。

その魂までもが美しい。

美しい心でいよう。
清らかな水のような人になろう。

1人微笑みを浮かべて帰宅した直後に
「こらー!出したらしまえって言ってるでしょー!」

と子らにツノ立てて言ってる鬼ババ👹母ちゃんなのでした。

今日もつまんないオチなのに読んでくださってありがとうございます。

nuï

ヌイの中身の人の箸にも棒にもかからない日記。 誰かに手紙を綴るように書く日もあります。

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