お茶

お茶を習いたい。
きっかけとなったものがこれ。

谷崎潤一郎の陰翳礼讃。

3度目の卒読で私の心は茶室に惹かれまくっていた。

この本の中にある世界を見てみたい。
感じてみたい。
谷崎潤一郎と同じ目線で見てみたい。

気付いたらネットで茶道教室を検索していた。

でも私の住む地域では情報がなくて。

地区の公民館でやっている茶道もあるようだがきんきんとした蛍光灯の和室では私の理想とズレがある。

古いけど手入れがきちんと為された一軒家で御年配の先生がお稽古しているような茶道教室。
そんなところないかしら。

御年配の方は教室のホームページを作って生徒を集めるということをしないのではないか、というのが私の憶測。

ホームページあったらなんとなく興醒めしてまうような気もする。

なんてことを考えながらネットの画面とにらめっこしていたら見つけました、軽井沢に。
(結局ホームページで見つけてる。)

お寺で茶道体験。

いきなりお稽古に通うとなるとビビるので体験させてもらえるのはとてもありがたい。

「茶道は禅の一部です。茶道の後には座禅を行います。」

うぉぉぉ。キタ!私の求めていたものが。

当日になりナビをセットして案内されたところがここ。
あれっ?
私間違えたかしら。

でもお寺にありそうなお地蔵様みたいなのいるし。
とりあえず車を停めて中に入ってみた。

あっ。
きっとここで合ってる。

中の様子は写真におさめていないけど茶室や茶庭、禅堂もある。

外観と中の様子のギャップがっ。



お茶室に入る所作から教えていただき、お軸や扇子の話を聴く。

どれもこれもが心に響いて私はすっかりお茶の世界に恋をしてしまった。


お菓子とお茶を美味しくいただき、座禅へ。

私は朝、まだ暗い静かな時間に起きて瞑想を行なっている。
余程体調が悪くない限り、半年くらい前から毎日続けている。

だから禅堂で行う座禅も楽しみだった。

しかーし。
座禅中に困ったことがふたつ起きた。

一つ目。
誰かがパシンと肩を叩かれた音でお隣の方が空を飛んじまうのではないかという勢いでびくんとした。

笑うな、今笑うな。
ここで笑うなんて天罰が下る。

そう言えば言うほど心の爆笑は止まらなくなり。
鼻から変な息を漏らしてしまったことをここで懺悔致します。

あー、苦しかった。

ふたつ目は、鼻水。

鼻をすする音すら立てられない状況。
どうするどうする。

悩んだ末にそのまま垂れ流してみることにした。

鼻水は容赦なく流れ、堅く結んだ唇をくすぐってくる。

や、やめてくれい。

ごーん。

座禅終了の鐘が鳴らされた。

すいません。
雑念だらけでした。

今日はこの辺で。

湯舟に二時間半いるのでそろそろ出ます。

nuï

ヌイの中身の人の箸にも棒にもかからない日記。 誰かに手紙を綴るように書く日もあります。

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