眠りにつく前には最高の一冊でした。
太宰治のパンドラの匣。
どきどきしたりはらはらしたりといった感情の起伏が全く起こらない。
美しい日本語を目で追い、本に出てくる青年たちを柔らかく想像する時間が心地良い入眠の手助けをしてくれました。
この本の中に思わず手帖に書き留めた言葉があります。
『勉強というのはいいものだ。代数や幾何の勉強が学校を卒業してしまえばもう何の役にも立たないものだと思っている人もあるようだが大間違いだ。植物でも動物でも、物理でも化学でも時間のゆるす限り勉強しておかなければならん。
日常の生活に直接役に立たないような勉強こそ、将来君たちの人格を完成させるのだ。
何も自分の知識を誇る必要はない。
勉強してそれからけろりと忘れてもいいんだ。
覚えるのが大事なのではなくて、大事なのはカルチベートされるということなんだ。
カルチュアというのは、公式や単語をたくさん覚えることではなくて、心を広く持つということなんだ。
つまり、愛するということを知ることだ。
学生時代に不勉強だった人は、社会に出てからもかならずむごいエゴイストだ。
学問なんて覚えると同時に忘れてしまってもいいものなんだ。
けれども全部忘れてしまっても、その勉強の訓練の底にひとつかみの砂金が残っているものだ。これだ。これが貴いのだ。勉強しなければいかん。そうして、その学問を生活に無理に役立てようと焦ってはいかん。
ゆったりと、真にカルチベートされた人間になれ!』
胸を打つというのはこういうことなんだなあ。
日中読んでいた本はこちら。
美しい本。
いま習ってみたいものの一つが茶道です。
着物を着たりなんなりはちょいとばかりハードルが高いけどお茶の心をすこしでも学んでみたく。
今日は休日だったのでゆったりとした気持ちで読むことができました。
午後はうちから車で20分ほどのところにあるわざわざというお店へふきんを買いに行きました。
今使っているものが破れてしまったので。
洗剤を使わずに食器が洗えるので重宝しています。
オンラインショップの袢天コーナーにいるのは私でござる。
袢天なんだけどコートとして着ています。
着るお布団ですからね。
もう最高にあたたかい。
極寒の時季には大変重宝しました。
永く大事に着たい一着です。
きょうも読んで頂きありがとうございました。
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