本の読み聞かせ

娘の通う小学校で年に数回、読み聞かせをしている。

今ではスマートフォンやタブレットで本が読めるという便利な時代だが本という文化的遺産を残したい、という願いから教養部という役員に立候補した。

今日選んだ本は谷川俊太郎さんの「みみをすます」という詩集と、いろんな人の作品を集めたポケット詩集。

谷川さんの本は10歳くらいになったら読んで聞かせようと娘がまだ小さかった頃に買ったもの。

ポケット詩集は10年以上前に頂いたもの。

それぞれの本の中からいくつか選んだものを朗読することに。

「詩って物語ではないから聞いていてもつまらないと思います。
だけど本て面白い、つまらないだけじゃないんです。
私も心を込めて読みますので皆さんも言葉の一つひとつを心の耳で聴いてください。」

そんな挨拶から入り、言葉と魂を一体化させるような気持ちで読んだ。

読み終えた後、目の前に座っていた女の子に感想を聞いたら困ってた。

そうだよね。
詩の感想って難しいよね。

時間が少し余ったのでカバンに入れてあった私の読みかけの本を紹介した。

「谷崎潤一郎さんという今はこの世にいない人の作品です。
陰翳礼讃という難しい題名の本です。

どんな内容かというと、全部が全部明るけりゃいいってわけじゃないよって話です。(ざっくりすぎる解説)

大人になったら読んでみてください。」

教室を後にし、学校を出た足でお決まりのデニーズに行き陰翳礼讃を読んだ。

今夜の夕食はチキンカツ、わかめと豆腐の味噌汁、ピクルスとお豆腐チーズを乗せたサラダ。

今日も読んでいただきありがとうございます。

nuï

ヌイの中身の人の箸にも棒にもかからない日記。 誰かに手紙を綴るように書く日もあります。

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